Social activityの最近のブログ記事

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アフリカ・ザンビアの女性の安全なお産をサポートするチテンゲ・プロジェクトをはじめました。5/25~27に三宿で開かれるイベント Muji Bwanji?に出店します。2011年にザンビアのコッパーベルト州に(財)ジョイセフと建てたマタニティハウスの活動費と、現地の女性たちの収入創出を応援するプロダクトの販売をします。ヤギさんワークショップもやりますので、是非遊びにいらして下さい☆
ヤギさんワークショップなどをご一緒させて頂いている財団法人ジョイセフさんと、ザンビアのフィワーレという村に、妊婦さんが安心してお産ができるマタニティハウスを建設しに行ってきました!現地の方100人を集めてワークショップを開き、コンテナをリユースした素敵な建物に仕上がりました。
ワークショップの模様はyoutubeにアップされています。オープニングセレモニーでのみんなが喜び讃え合う歌は圧巻です!是非、ご覧下さい。


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photo(c): Osamu Murihara

ヤギさんワークショップと江戸川競技場とのコラボレート企画が1/31(日)まで開催されています。詳しくはこちらを。
The collaborate project with Yagi-san workshop and Edogawa-Kyotei-jyo is held untill 31 Jan. Check here for more detail.
●●巣づくりプロジェクトのおひろめパーティーのお知らせ●●

  日時:8/4(火)18:30〜21:00
  場所:にしすがも創造舎 "Camo-Cafe" にて
  住所:東京都豊島区西巣鴨4-9-1 旧朝日中学校 -->地図
  交通:都営三田線・西巣鴨駅・A4出口より徒歩1分
     都電荒川線・新庚申塚駅より徒歩3分

廃校になった中学校で演劇やアートの活動をしているにしすがも創造舎にあるcamo-cafeの前庭に「みんなの広場」をつくるプロジェクト。埼玉県飯能の山からヒノキの間伐材を切り出してきて、地域の親子づれなどに参加いただき、皮むきやフォリー制作のワークショップを開きました。みんなが集う場所を、制作プロセスから多くの方に参加いただいて、みんなで育ててゆく計画です。

ハコだけを用意しても、なかなかそれは人の暮らしに定着しないのでは..という疑問からはじめました。建築家として、より多くの人をあたたかく迎え、これからもみんなで育ててゆく環境の土壌づくりができればと思います。

かんたんなスナックとお飲物、お子さまも楽しめる花火などもご用意しています。
平日の夕方、皆様お忙しいこととは思いますが、ぜひお立寄り下さい。
camo-cafeのあるにしすがも創造舎の巣づくりプロジェクト、
待ちに待った、屋根ふきの作業が始まりました〜!
埼玉県飯能からとってきたヒノキの間伐材の皮。みんなでワークショップではがしたものたちで、カモくんの羽をつけてゆきます。
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なんともよい質感・・・。
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1枚ずつ広げて裏側を干しています。
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コケを取ったり、下ごしらえも手間がかかるもの。
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そして1枚ずつクギで打ち付けてゆきます。これも骨組みと同じく、木が山で生えていた上下の方向で使います。
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下からだんだんと..雨が内側にタレないようにのせてゆきます。羽にみえるかな?
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皮はそのままでも防水(撥水?)効果があるので、塗装もなにもほどこしません。やっぱりこの質感がたまらない..。見ていてあきません。もうすぐ完成です!

camo-cafeのあるにしすがも創造舎の巣づくりプロジェクト、
27日からお腹の木材のドームを組みはじめました。
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間伐したヒノキ材を100角に製材したものを積んで行きます。
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入口のあたりはちょっと腰かけたりできる高さに。
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一本一本のとめる位置を、全体のバランスをみながら決めて、
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長い木ねじで打ち付けてゆきます。
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雨のなか頑張っていたら、虹がでました。クェ〜、かも君も喜んでいます。
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まだまだカモには見えないという声も多々。
あとは羽をつけてゆく作業。みんながやりたくてウズウズしている屋根葺き作業、明日あたりから始められそうです、お楽しみに。

camo-cafeのあるにしすがも創造舎の巣づくりプロジェクト、
21日からは骨組みづくりがはじまりました。棟梁の鎌上さんと、officemikikoスタッフ、そして学生ボランティアさんで作業をすすめます。
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まずはヒノキの間伐材、タイコ落としにしていたものを四角く切り出します。
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現場での丸鋸作業、矩(かね)を出すのはなかなか難しいものです。
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骨の足下はデッキの下までのばして地面に固定します。
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あとは足場を組んで、骨組みを組み立ててゆきます。
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だんだん骨組みができてきました。
木は、山でもともと立っていた上下の向きで組むそうです。なるほど〜..建築家なのに知らなかったことがたくさん。お恥ずかしい限りです。

山から切り出したヒノキの木は、こうやってみんなの手がたくさん加わって、ようやくカモのフォリーになってゆきます。これまでは「一本いくらの材料」としか見えていなかった木材も、一度体験してみると「自分たちで育てた大切なもの」と思えるから不思議です。値段は、人の手間に対して「ありがとう」という気持で支払うものですよね。このプロジェクトは費用は少なくても、たくさんの方の参加と協力で成り立っています。本当にみなさんありがとう。とても豊かな気持になります。

先日、音楽関係の方と話をした際、最近はCDはあまり売れないけれどライブはとても人気があると聞きました。情報はいくらでもあるけれど、もっと「ナマ」の体験をみんな欲しがっているみたいです。大学などでこのプロジェクトの話をすると「そんな授業があったらいいのに〜」と、みんな興味津々です。
私も学生の頃、木材の知識をあれこれ習いましたが、こうやって山から切り出して実際に体験してみると、教科書で説明されていた言葉や図のすべてのおおもとのしくみが「瞬間にわかった!」という感じがありました。

この巣づくりプロジェクト、参加した方々のそういう楽しさが重なって、みんなの場所が育まれていっています。あと1週間頑張ります、お楽しみに。
camo-cafeのあるにしすがも創造舎の巣づくりプロジェクト、
7月19日は、デッキの塗装のワークショップをおこないました。
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今回も大人から子どもまで、いろいろな方が参加されました。この施設で畑(グリグリ・プロジェクト)をやっている親子づれから、メールニュースを見て応募された方、学生さん、お芝居の関係の方など。杉の間伐材のデッキに防腐・防虫の塗料を塗る作業。みんなで一本の道をつくります。
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知らない人どうしも、おしゃべりをしながら同じ作業をしているうちに、だんだん顔見知りになってゆきます。こういうのもけっこう楽しいものです。
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2歳の女の子も、芝生であそびながらちょっとだけお手伝いしていました。
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カンカン照りなのでなかなか塗料がのびず、塗りづらいものです。あまり厚く塗ると乾いて白っぽくなってしまいます。
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気がつくとみなさん自分の持ち場がなんとなく決まって、いいぐあいに作業が進みました。1時間もしないうちに一気に塗り終わって、すごーい。みんなでやると早いものですね。
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塗り終わってひと息いれたあと、木の枝の工作をしました。こうやって見ると長いベンチのようです。みんなでデッキの上に腰かけて、かれこれ1時間くらい工作を楽しみました。
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夕暮れ時、老若男女なんとなく集まった人たちが、それぞれ手作業をしながらゆったり会話をしている風景が素敵でした。この日は、この場所の使い方のアイデアがいろいろ出てたようです。こんど、カモの小屋の下で子どもたちの歌の合唱をやろうとか、舞踏家の方がこの道の上で踊りたいとか。
こうやって少しずつ、みんなのひろばができあがってゆきます。明日からはカモの骨組みの作業がはじまります、お楽しみに。

camo-cafeのあるにしすがも創造舎の巣づくりプロジェクト、
7月18日は、間伐材の『皮むき』ワークショップをしました。
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これが飯能の山から間伐してホヤホヤのヒノキ。まずは先生のお手本から、ノコギリで切り込みを入れたら、竹のヘラで皮をむいてゆきます。
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簡単そうに見えたけど..やってみると、意外に力が必要です。
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ヘラをぐいぐいと皮の下に食い込ませてはがします。コツをつかむまでが難しい。
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力かげんも大切です。皮が破けないように、そーっとむいてゆきます。
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節のところは固いので、テコの原理で、小刻みにクイックイッとはがします。
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パカっときれいにはがせた瞬間が最高! 
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みんな上手にはがせました。裏は肌色です。
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とれた皮は、放っておくとクルクル丸まった形に乾燥して固まってしまいます。
はがしたらすぐに重しをのせて、平らに積んでおきます。
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木肌は白くてツルッツル、水分でしっとり濡れています。
ヒノキのいい香りがして、いつまでもスリスリと触っていたくなる触感。
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黒いポチポチは切られた枝の節たち。芯がいっぱいつまっています。
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幹の断面を見ると、幹の中心から芯が枝分かれしてゆくのがわかります。
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枝も何かに使えそう。ちょっとおみやげを作ってみました。
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短く切って皮をむき、ナイフで箸置きやキーホルダーを作ります。
お風呂に入れてもいい入浴剤になります。
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おさるのキーホルダーはカフェの渋谷さん作。
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とっても充実した3時間でした。木の皮をむくなんて、みなさんはじめてだったと思います。ふつうの工作とはちがって、手先だけではなく、香りや音を楽しみながら五感で作業する感じ、脳にとってもよい刺激をもらいました。
気づくと、取材に来られた雑誌社の方やカフェの店長さんも加わっていました。みなさん暑いなか、どうもありがとうございました。
むいた幹はこれから製材してカモの骨組みに、皮は乾燥させて屋根葺きの材料になります。明日はデッキの塗装もやります、お楽しみに。

camo-cafeのあるにしすがも創造舎の巣づくりプロジェクト。
7月16日からデッキ組みが始まりました。
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飯能市で間伐したヒノキが運ばれてきました。丸太のままだと加工しずらいので、工場で2面だけ切り落としてもらいました。「たいこ落とし」というそうです。
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左はヒノキの丸太。むいた皮(右上)で屋根を葺きます。右下はデッキ用の杉の間伐材、これは製材されたものを入手しました。
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デッキの杉板の余分な粉をブラシではらい、防腐防虫材をローラーで塗装します
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作る位置に材を置いてゆきます。短いのは下地の枕木。
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下穴をあけてビスで打ち付けます。
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ちょっとずつ組み上がってきました。
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このような重い材料や電動工具を扱う作業は、棟梁の鎌上さんとボランティアの大人たちで作りました。学生さんたちも一から体験できることが楽しいようです。次はみんなが楽しみにしている皮むきのワークショップです。お楽しみに。

はじまりました!camo-cafeのあるにしすがも創造舎のこうえん計画。
にしすがもアート夏祭りにちなみ、8/4オープンにむけて制作進行中です。
まずは7月8日、材料の間伐材を山に取りに行きました。
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行ったのは埼玉県飯能市。今回施工の親方をお願いしている森遊クラブの鎌上さんの、お知り合いの山持ちさんから、檜の間伐材を分けて頂けることになりました。
中に入ると、7〜8mの木が所狭しと生えています。身近に材料がこんないっぱいあったなんて。間伐をしないと森林を放置せざるをえなくなってしまうそう、勿体ない限りです。
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まずは一本目、切り倒す方向を慎重に決めます。運び出すルートも重要だそう。
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チェーンソウで根本に切り込みを入れます。
ロープをかけて、倒します。
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切りたての木はみずみずしくってまるでタケノコのよう。皮をむくと、ジュワっと水分があふれます。ツルツルの木肌、さわり心地は最高!
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真っ白はヒノキ材。これはカモの骨組みになります。
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たくさんの皮は、カモの羽、屋根ふきの材料になります。
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1日でやっと使う量の1/3がとれました。正直、こんなに手間がかかるものとは思いませんでした。間伐材が流通しないわけもわかります。

今回の巣ずくりプロジェクト、間伐材を安く譲っていただくことで材料費は少なくすんでいますが、実は切りに行ったり製材する手間がとってもかかっています。もっと安く簡単にできる方法もあるのに...とは思いますが、それでもやってみる価値は多いにあるのでしょう。またやってみたいね、これからも続けたいねというのが参加したみんなの感想です。
面白そう、やってみたい、できたら楽しそう、そんな多くの方の自発的な気持が集まって、みんなの場所ができあがってゆく。そうやってできた空間は、たくさんの人にいろいろな楽しみ方をされ、大切にされてずっとその場に生き続けてくれるんじゃないかと思います。ドカンと見た目がよいハコを作っておしまい..という建築ではなく、ずっとこれからも生き続ける命の種を、少しずつ少しずつ育んで行く、そんな建築をつくってゆけたらと思います。

ツルツルの檜くんたちは、これから製材されて西巣鴨に運ばれます。みんなの巣づくり、お楽しみに〜。


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ヤギさんワークショップ第5回目は8/25 (火)、横浜市青葉区美しが丘で行います。
詳しくはこちら
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ヤギさんワークショップ 第4回目は7/12(日)、有楽町西武のウーマンエキサイトカフェにて行います。

少々遅い報告ですが、
4月29日にIID世田谷ものづくり学校で行われたGREEN DAY 2009 というもよおしで、ヤギさんワークショップをやりました。参加者21名、これまでの参加者、合計34名、3.4 yagi がアフリカに贈られることになります。
どんどん増えるヤギの輪、これからも月イチ程度に開催します、是非ご参加ください〜

詳しくは ヤギさんワークショップ のブログをご覧下さい。

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JOICFO 母の日イベント

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世界で一日に約1500人の女性が妊娠や出産が原因で亡くなっています・・

この、妊産婦を取り巻く世界のお産の状況をより多くの人に知ってもらうために、このたび 財) ジョイセフでは、チャリティ・イベントを5月7日〜10日にお台場にて行います。

この会場のしつらえをoffice mikikoで行いますが、みなさまから送られた1500本の「カーネーションの絵」で埋め尽くそうと思っています。

めざせ1500本!

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カーネーションの塗り絵はこちらのURLより下絵をダウンロードし、自由に絵を描いて、ジョイセフ宛に郵送していただけます。

1500人の「お母さんへの想い」がつまった、素敵な会場になればと思います。
皆様からのご協力をお待ちしています。
よろしくお願いいたします。

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office mikiko主催の国際協力アートプロジェクト・ヤギさんワークショップ。
第2回は4/29みどりの日にIID世田谷ものづくり学校で開かれるGREEN DAYというイベントにて行います。

詳しくは..

また3/20にmother dictionaryスタジオにて行った第1回目のワークショップの報告もヤギさんワークショップHPにアップしましたのでご覧下さい。
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『ヤギを作ってアフリカに贈ろう!』
SAVE MOTHER from AIDS
ヤギさんワークショップ


これまで財団法人ジョイセフの"SAVE MOTHER from AIDS"キャンペーンにいろいろ関わらせていただいたご縁から、このたび、 office mikiko では「ヤギさんワークショップ」というプロジェクトを始めることになりました。

プロジェクトの内容は、新聞紙のヤギの人形を作るワークショップを行い、その収益をジョイセフが行っている「ヤギさんプロジェクト」という募金に寄付します。20〜30人の参加者が集まると、この募金を通じてアフリカのHIV陽性のお友だちのお家にオス・メスのヤギが1匹ずつ贈られます。それを育てることで、彼らとその家族たちは、生活の糧を得られるというしくみです。 

参加してくれたお友だちはかわいいヤギの人形を持ち帰り、そして、アフリカのお友だちには暮らしを支える本物のヤギが贈られる..。遠く離れたお友だちへプレゼントを贈る楽しさと幸せを感じながら、地球みんなが助けあって生きていく、そんな世界を描けたらと思います。 

第一回めは3/20(金・祝)です。
詳しくはヤギさんプロジェクトHPまで。 
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08年の4月に、財団法人ジョイセフ(家族計画国際協力財団)のプロジェクトに同行するかたちで、アフリカのザンビアに行ってきました。

もともとは、クラブキングのエイズデーの企画で、Podcastというラジオ配信番組でアフリカのエイズの実態の対談をしたのがきっかけです。お施主さんでもある嶺川貴子さんとご一緒しました。
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そのとき聞いたのは、HIV陽性であるにもかかわらず、一人で子どもを育てているガーナやザンビアのお母さんたちの話。(だいたい外で遊んできた旦那から感染し、旦那は逃げちゃったか、あるいは亡くなった..という感じです)

結構悲惨なオーラなのかしら..と予想していたのに、インタビュー映像を見ると、みんなとっても活き活きと、堂々としていて、前向きで素敵なアネゴって感じ、びっくりしました。先進国で子育てノイローゼになっているお母さんたちも、「あんたしっかりしなさいよ!」ってカツ入れられそうな勢いです。それで、とても興味がわき、「アフリカに行ってみたい!彼女たちとお友達になってみたい!」と言ってたところ、4月に「行きませんか?」というお話が。

そんないきさつで、
行ってまいりました、ザンビア。

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訪問したのは首都ルサカからプロペラ機で1時間ほどの町ンドラ。
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さらに車で走った農村マサエティ地区。みんな1〜2時間歩いて学校や仕事に通います。
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農家の建物の壁のレンガはそこにある土で焼き、屋根はそのへんのブッシュで刈った草から作ります。色もにおいもすべてが風景と調和していて、とっても美しいです。母屋、台所、お風呂、お手洗い、それぞれ別の小屋が建っています。
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子だくさんのお母さんは大忙しです。庭にかぼちゃやお芋の畑があり、子どももいっしょに水やりをします。大きな木の下にはベンチがあって、とても気持いい!
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今日は乳幼児の健康診断の日。村の大きな木の下に人がいっぱい集まります。
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赤ちゃんを体にくくりつけ、1時間も2時間も歩いてやってきます。でもみんなとても元気。カラフルで、スタイルもよくて、若々しいお母さんばかり。
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気にはかりを吊るして体重を測ります。赤ちゃんが泣き叫んでも、みんなドっと笑って楽しい雰囲気に。わいわいアットホームなのがうらやましいです。
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何よりも笑顔がすてき! 
東京のど真ん中で子育てする私には、まるで、キラキラした天国のように思えました。

ただ、
ザンビアでは、大人の5人に1人がHIV陽性..という大変な状況だそう。日本の新聞でも目にされた人はいるかと思います。
なかなか状況が改善されないのは、薬やお金はいろんな国やユニセフのような財団から送られているのだけど、それを人々に配ったり教育したり、浸透させるしくみが育ってないので、なかなか改善されないとのこと。
ハコモノ建築をいくら作っても、オペレーションの体制ができてないと地域には恩恵あらず、というのと似ているなと思いました。

ボーン!という大きなお金や力だけでは、世の中は変わってゆかないんです。
一つ一つの、小さな意志や徒労の積み重ねが大事なんだなあ..と実感します。
(最近はオバマさんの当選で、そういう力のダイナミズムが一般的にイメージされやすくなってきた気がしますが)

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彼女(右)はエスピナさん、陽性の女性です。お友達になりました。元学校の先生で、旦那さんは亡くなり一人で子どもを育てています。彼女のようにテストを受けてカミングアウトすることがまず最初のハードルだそうです。それでお医者さんに通って、お薬をきちんと飲んで(無料で配られる)、栄養をしっかりとれば、普段の生活だってできるんです。

なんでカミングアウトできたの?って聞いたら、彼女は

 I want to live positively.
 ちゃんと生きていられる姿を見せれば、みんなも真似してくれると思うから。

と答えました。もし私が同じ立場になったら、そんなふうに言えるかなあ。強い女性だな、素敵だな、と思いました。

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エイズによる被害を減らすために、保健ボランディアが自転車に乗って農村の奥地まで行き、正しいお薬や保健の知識を一軒一軒を回って広めています。この自転車は、日本で乗り捨てられたものをジョイセフと自治体と企業の協力で送っているものだそうです。車のない農村では、緊急の病人がでたときは救急車にもなるそう。捨てられたママチャリも、人の命を救う大事な道具になるんです。

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もう一つ大事なのは、ボランティアの人たちが来ているTシャツです。胸に「SAVE MOTHERHOOD」とプリントしてあります。助産婦や若者のボランティアも着ています。こういった地道な責務を続けるみんなにとって、自分たちをモチベートさせる「制服」のようなもの。自分の生活もあるし、なかなか続けるのはしんどいなあと思うとき、このTシャツを着ると「がんばるぞ」と奮い立たせられるそう。今この村々に必要なのはTシャツがなの!、と現地の保健局の人が力説していました。

Tシャツ一枚が、そんな大きな力を持っているのって..すごいかも!

私は建築家だから、そういう小さなものの力で大きな変化を起こせそうなデザインのしくみにとても興味がわきました。たとえば、もしクリニックの建物をなにかちょっと刷新して、それが「行ってみたいな」と思わせる力をもって、みんなが診察を受けにくるようになって、お薬をもらえるようになって、その地域の死亡率が本当に下がったら..それはすごいな..と。

それで、去年の終わり頃から、少しずつですが、彼女たちにできることを考えはじめました。まずはHIV陽性のお母さんに生活の糧としてプレゼントするヤギ募金で、お手伝いできることを進めています。正直はじめてで手探りなので、うまくゆくか自信はありませんが..いろいろな方に企画を見せるととてもいい反応をいただくので、まずはやってみます。

3年後くらいには、建物をやってみたいなあ、、と思っています。

     ザンビアの詳しいレポートはこちら→ zambia1.jpg
   一色紗英さんとの対談はPoscastで配信中→ zambia17.jpg



国際協力とか社会貢献とかいうと、偽善的だったり、責任感じすぎ?..みたいなイメージがあるかもしれませんが、結局は「きもちよくて楽しい」からまたやりたいなと思うのだと思います。

なによりも、またアフリカに行きたいので...
本当にキラキラと素敵なところでした!

太陽と青空の国。
いつまでも、わたしの天国でいてほしいです。
(これまでHPやコラムに書きためたもののご紹介です)
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2006年の夏から関わっているプロジェクトです。
乳幼児の子どもを持つお母さんたちがなかなか外で子どもを遊ばせるきっかけをつかめない..という声から始まったこのプロジェクト。世田谷のプレーパークに長年関わってこられた矢郷恵子さんのお声かけで参加しました。

いろいろな遊び道具をつんだプレイリヤカーが、公園や広場を訪問します。地域のお母さんなど、子育てサポーターの方がリヤカーの運搬や管理を行います。目的地に到着すると、90cm×60cmの小さな荷台からは、パタパタっと折りたたみ式の遊び道具が展開します。砂場道具の入った木箱や三角形の黒板ティピ、ふわふわと風になびく布のれんや段ボールの組み合わせパズルなどなど。目的や行く先の環境にあわせ、軽くて小さくたためるいろいろな遊びのしかけを少しずつ改良しながらバージョンアップしてきました。

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短時間ですが、遊び場にはたくさんの子どもが集り、大人どうしの交流も生まれてゆきます。いつもとちょっと違う遊びの体験が子どもにとって思わぬ刺激となり、ふだんできなかったことができるようになったり、地域の新しいお友だちができたり。外で遊ぶことは、子どもにとっても大人にとってもとても豊かで大切な経験です。さまざまな環境や地域で積極的に楽しんでもらえるように、これからも全国へ展開してゆけたらと思っています。

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プレイ・リヤカー - 乳幼児のための移動貸し出し遊具 -
05年度内閣府都市再生モデル調査事業
乳幼児期の生き生き公園利活用プロジェクト/有)毎日の生活研究所 矢郷恵子
協力:財)ハウジング&コミュニティ財団株式会社ボーネルンド、社団法人公園緑地協会、新しい保育を考える会、NPO法人せたがや子育てネット、砧多摩川遊び村、NPO法人日本のふるさと体験村
会場提供:世田谷区
設計製作:officemikiko、桑沢デザイン研究所学生有志

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(これまでHPやコラムに書きためたもののご紹介です)
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2004年の夏、NPO日本冒険遊び場づくり協会の矢郷恵子さんから、代々木公園駅近くの「はるのおがわプレーパーク」というところで、親子で遊ぶイベントのしつらえをしてくれないか、とのお声がかかりました。

最近のお母さんたちは「なかなか子どもを連れて外で遊ぶ気になれない」という人が多いらしく、外遊び離れが著しいとのこと。日本の公園があまり魅力的でないからでしょうか。ついつい、家の中や、ショッピングセンターの中の遊び場など、室内の遊びですませてしまうことが多いようです。でも、水や土や植物で遊ぶことは子どもの発育にとても大事なこと。矢郷さんたちは、外で遊ぶ楽しさをもっといろんなお母さんに感じてもらうための活動をいろいろ行われていて、今回は乳幼児づれの親子を対象としたイベントを開きました。

この「はるのおがわプレーパーク」は、渋谷区の土木課の管轄の街区公園です。その運営を、日本冒険遊び場協会というところが委託されて行っています。敷地内にはコンテナのような小さな事務所が一つあり、プレーリーダーという専門の養成を受けたお兄さんお姉さんが常駐しています。工具で工作したり、ツリーハウスを作ったり、たき火をしたり、落ち葉のプールを作ったり、思いっきり楽しめる公園です。
ただ、廃材など地味な色を使ったものが多く、ちょっと特別な雰囲気でなかなかイチゲンさんには足をふみいれにくいのが残念なところ。そこで、オランダでいろいろ見てきたようなカラフルでチャーミングなデザインで、公園を楽しく見せて欲しいとのお話でした。
予算がとても少なかったため、直前まで近所のリビングデザインセンターOZONEでやった展覧会の遊具や材料を再利用し、学生さんのボランティアを集めて、いろいろな遊び道具を公園にしかけました。

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嬉しかったのは、主催の冒険遊び場協会の方々をはじめ、渋谷区の区長さんや教育委員会の方など、「色を明るくすると、こんなに雰囲気がよくなるんですね! 目ウロコでした..!」とたくさんのお声をいただけたこと。
こうやってデザインの工夫を少しすると、「かわいいな」「楽しそうだな」と思ってもらえるようで、これまで入ったことのない人も多く参加してくれたみたいです。
東京に暮らしていると、みんなの場所なのになかなか上手に使われていないところがたくさんあるな、と感じます。こういう場所が少しずつカラフルに、チャーミングな装いになって、みんなの暮らしが豊かになるお手伝いを、これからもできたらいいなと思いました。

2004年9月24・25日
『ちっちゃい子のためのぽかぽかぷれーぱーく&子育てミニミニめっせ』
会場:渋谷はるのおがわプレーパーク
主催:日本冒険遊び場づくり協会
後援:独立行政法人 福祉医療機構

〜 青山児童館を大改造..(案)〜
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   (クリックすると掲載webページへジャンプします)

オランダから日本にもどって事務所をたちあげたころ(2003年)、建築家の友人の相澤久美さんと一緒に「もっと素敵なこども環境があったらいいよね」とよく話していました。おたがい小さな子どもを育てている最中で、建築をデザインするということだけではなく、何かお母さんとして大切に感じていることを、行動にうつしたいなと思っていました。
ちょうど、Dictionaryというフリーペーパーから、mother(母性)をテーマにした号を発行したいから、何かやらない?とのお話がありました。(このフリーペーパーは、スネークマンショウのプロデュースをされた桑原茂一さん発行で、今年で20周年目になります。坂本さんや茂木サンなどいろんなアーティストやミュージシャンが投稿しています。)

そこで、オランダで見てきたような、気持よいパブリックスペースがもっと東京にあったらいいのに! という気持があったので、家の近くの「港区立青山児童館」という施設の改装計画を、勝手に描いてみました。この児童館は、表参道のあたりの青山通りに面しているのに、施設も建物も閉鎖的で可愛くなくて、もったいないな〜..といつも思っているところでした。
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..もしもあの建物が..

  自然エネルギーで自給できて、屋上には畑がいっぱいで..
  そこで採れたお野菜を、1階のカフェでお料理して食べることができて..
  こどもたちは、地域のレストランからの生ゴミ回収のお手伝いをして、
  お礼のコインで好きなジュースを飲むことができて..
  カフェではワークショップやいろんなイベントが行われていて、
  地域の人も、大人も子どももお兄さんお姉さんみんなが楽しめて..
  災害時には防災拠点になって、まちの命をしっかり守ってくれたら..

みんなとっても嬉しくなるだろうな〜..!
「あったらいいな」のアイデアを勝手にモリモリ盛り込んだ理想のタテモノです。

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同じ誌面で、APバンクなどでご活躍の田中優さんとの対談もさせて頂きました。
通貨のこと、エネルギーのこと、法人や団体のしくみのこと、いろいろなことを教えて頂き、とっても勉強になりました。

思い起こせば、これが私の地域や社会のお仕事の原点になっているのかなあと、久しぶりに読みかえして思いました。5年たったいま振り返ると、こういう空間を実際につくるお仕事に、ちょっとずつではありますが、実際に関わっていていることを嬉しく思います。最近できたカモ・カフェはだいぶ近いものがあるかな..と。これからも、いろいろな人と一緒に、キラキラしたみんなの場所をつくって行きたいです。

このフリーリーペーパーdictionaryの20年の全号をWEBライブラリで見れるようになっています。時系列、人名タテヨコ横断できるので面白いですよ。 ↓
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