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ヤギさんワークショップなどをご一緒させて頂いている財団法人ジョイセフさんと、ザンビアのフィワーレという村に、妊婦さんが安心してお産ができるマタニティハウスを建設しに行ってきました!現地の方100人を集めてワークショップを開き、コンテナをリユースした素敵な建物に仕上がりました。
ワークショップの模様はyoutubeにアップされています。オープニングセレモニーでのみんなが喜び讃え合う歌は圧巻です!是非、ご覧下さい。
Youtube マタニティハウス完成の日 11分版
Youtube マタニティハウス完成の日 30分版
photo(c): Osamu Murihara
遠藤が9月に出展する芸術祭、六甲ミーツ・アートにて、
かわいいヤギ・ハウスを制作するボランティアさんを大募集中です!
六甲の山から切ってきた間伐材で、かわいいヤギ小屋を制作します。背中は稲ワラでフサフサと装飾、珍しい素材を使った楽しい作業です。屋外ガテン・チームの他に、屋内で新聞ヤギ人形を制作する作業もあります。
建築やアート系の学生さん、ものを作るのが好きな方、是非是非ご参加下さい☆
参加者にはもれなく新聞紙ヤギ人形とヤギ缶バッヂをプレゼントいたします〜!
ヤギ・ハウスは「もしも建築やアートで命を救えたら?」というテーマのもとに遠藤がアフリカで構想中のプロジェクト。妊産婦死亡率の多い地域で、なかなか認知度の上がらない診療施設の建物をもっと素敵に改装することで、たくさんの人が集う場となって安全なお産が地域に広まってゆけば、と(財)ジョイセフの協力のもとにこの秋から始めます。今回の芸術祭ではヤギ・ハウスの実物試作を制作展示するとともに、活動の資金のためのグッズ販売のほか、新聞紙のヤギ人形づくりのワークショップ(9/18)も開きます。
■日程:9/13(月)〜9/16(木)9:00〜17:00
■場所:六甲カンツリーハウス 中央入口下広場
■作業:間伐材で小屋を組んで稲ワラ葺く作業、新聞紙でヤギ人形を作る作業。
■条件:建築やアート関係の学生さん、ものを作るのが好きな大人。
■その他:おにぎり支給。交通費上限500円/日支給。阪急六甲駅から送迎バス有。
■申込み:件名「ヤギハウス制作スタッフ」、本文に1.名前、2.所属、3.電話番号、4.メールアドレス(3,4は携帯希望)5.参加できる日程 を記入の上こちらへメール下さい。〆切は9/5、お問合せもこちらまでメール下さい。
■募集のお知らせのpdf版はこちら。
去年の夏にたくさんの方とワークショップで制作したカモのフォリー。子どもから大人までを不思議な魅力で惹きつけ、
遊び場、時には音楽ライブのステージとなって、みんなが集う場=「巣」となってきました。
今回、建築の設計・実務を勉強中の方を対象に、フォリーを中心としたメンテナンスワークショップを開催します。奥多摩に間伐材を伐採に行くところから始まり、木の皮むきや塗装など、地域の方々や子どもたちの手作業も交えて作り上げたこの「場」のメンテナンス作業を通じ、みんなの場所をみんなで育てて行く楽しさを体験して頂けるワークショップです。
■スケジュール■
9月1日(水)13:30~16:30 顔合わせ&アイディア出しWS
9月2日(木)10:00~18:00 奥多摩へヒノキを間伐に行く
9月3日(金)10:00~17:00 皮むき&通路塗装
9月4日(土)10:00~17:00 皮むき&通路塗装
9月5日(日)11:00~17:00 皮つけ、看板作り
詳細とお申込は、にしすがも創造舎ワークショップ告知ページをご覧下さい。
皆様のご参加、お待ちしています!
●●巣づくりプロジェクトのおひろめパーティーのお知らせ●●
日時:8/4(火)18:30〜21:00
場所:にしすがも創造舎 "Camo-Cafe" にて
住所:東京都豊島区西巣鴨4-9-1 旧朝日中学校 -->地図
交通:都営三田線・西巣鴨駅・A4出口より徒歩1分
都電荒川線・新庚申塚駅より徒歩3分
廃校になった中学校で演劇やアートの活動をしているにしすがも創造舎にあるcamo-cafeの前庭に「みんなの広場」をつくるプロジェクト。埼玉県飯能の山からヒノキの間伐材を切り出してきて、地域の親子づれなどに参加いただき、皮むきやフォリー制作のワークショップを開きました。みんなが集う場所を、制作プロセスから多くの方に参加いただいて、みんなで育ててゆく計画です。
ハコだけを用意しても、なかなかそれは人の暮らしに定着しないのでは..という疑問からはじめました。建築家として、より多くの人をあたたかく迎え、これからもみんなで育ててゆく環境の土壌づくりができればと思います。
かんたんなスナックとお飲物、お子さまも楽しめる花火などもご用意しています。
平日の夕方、皆様お忙しいこととは思いますが、ぜひお立寄り下さい。
camo-cafeのあるにしすがも創造舎の巣づくりプロジェクト、
待ちに待った、屋根ふきの作業が始まりました〜!
埼玉県飯能からとってきたヒノキの間伐材の皮。みんなでワークショップではがしたものたちで、カモくんの羽をつけてゆきます。
なんともよい質感・・・。
1枚ずつ広げて裏側を干しています。
コケを取ったり、下ごしらえも手間がかかるもの。
そして1枚ずつクギで打ち付けてゆきます。これも骨組みと同じく、木が山で生えていた上下の方向で使います。
下からだんだんと..雨が内側にタレないようにのせてゆきます。羽にみえるかな?
皮はそのままでも防水(撥水?)効果があるので、塗装もなにもほどこしません。やっぱりこの質感がたまらない..。見ていてあきません。もうすぐ完成です!
camo-cafeのあるにしすがも創造舎の巣づくりプロジェクト、
21日からは骨組みづくりがはじまりました。棟梁の鎌上さんと、officemikikoスタッフ、そして学生ボランティアさんで作業をすすめます。
まずはヒノキの間伐材、タイコ落としにしていたものを四角く切り出します。
現場での丸鋸作業、矩(かね)を出すのはなかなか難しいものです。
骨の足下はデッキの下までのばして地面に固定します。
あとは足場を組んで、骨組みを組み立ててゆきます。
だんだん骨組みができてきました。
木は、山でもともと立っていた上下の向きで組むそうです。なるほど〜..建築家なのに知らなかったことがたくさん。お恥ずかしい限りです。
山から切り出したヒノキの木は、こうやってみんなの手がたくさん加わって、ようやくカモのフォリーになってゆきます。これまでは「一本いくらの材料」としか見えていなかった木材も、一度体験してみると「自分たちで育てた大切なもの」と思えるから不思議です。値段は、人の手間に対して「ありがとう」という気持で支払うものですよね。このプロジェクトは費用は少なくても、たくさんの方の参加と協力で成り立っています。本当にみなさんありがとう。とても豊かな気持になります。
先日、音楽関係の方と話をした際、最近はCDはあまり売れないけれどライブはとても人気があると聞きました。情報はいくらでもあるけれど、もっと「ナマ」の体験をみんな欲しがっているみたいです。大学などでこのプロジェクトの話をすると「そんな授業があったらいいのに〜」と、みんな興味津々です。
私も学生の頃、木材の知識をあれこれ習いましたが、こうやって山から切り出して実際に体験してみると、教科書で説明されていた言葉や図のすべてのおおもとのしくみが「瞬間にわかった!」という感じがありました。
この巣づくりプロジェクト、参加した方々のそういう楽しさが重なって、みんなの場所が育まれていっています。あと1週間頑張ります、お楽しみに。
camo-cafeのあるにしすがも創造舎の巣づくりプロジェクト、
7月19日は、デッキの塗装のワークショップをおこないました。
今回も大人から子どもまで、いろいろな方が参加されました。この施設で畑(グリグリ・プロジェクト)をやっている親子づれから、メールニュースを見て応募された方、学生さん、お芝居の関係の方など。杉の間伐材のデッキに防腐・防虫の塗料を塗る作業。みんなで一本の道をつくります。
知らない人どうしも、おしゃべりをしながら同じ作業をしているうちに、だんだん顔見知りになってゆきます。こういうのもけっこう楽しいものです。
2歳の女の子も、芝生であそびながらちょっとだけお手伝いしていました。
カンカン照りなのでなかなか塗料がのびず、塗りづらいものです。あまり厚く塗ると乾いて白っぽくなってしまいます。
気がつくとみなさん自分の持ち場がなんとなく決まって、いいぐあいに作業が進みました。1時間もしないうちに一気に塗り終わって、すごーい。みんなでやると早いものですね。
塗り終わってひと息いれたあと、木の枝の工作をしました。こうやって見ると長いベンチのようです。みんなでデッキの上に腰かけて、かれこれ1時間くらい工作を楽しみました。
夕暮れ時、老若男女なんとなく集まった人たちが、それぞれ手作業をしながらゆったり会話をしている風景が素敵でした。この日は、この場所の使い方のアイデアがいろいろ出てたようです。こんど、カモの小屋の下で子どもたちの歌の合唱をやろうとか、舞踏家の方がこの道の上で踊りたいとか。
こうやって少しずつ、みんなのひろばができあがってゆきます。明日からはカモの骨組みの作業がはじまります、お楽しみに。
7月18日は、間伐材の『皮むき』ワークショップをしました。
これが飯能の山から間伐してホヤホヤのヒノキ。まずは先生のお手本から、ノコギリで切り込みを入れたら、竹のヘラで皮をむいてゆきます。
簡単そうに見えたけど..やってみると、意外に力が必要です。
ヘラをぐいぐいと皮の下に食い込ませてはがします。コツをつかむまでが難しい。
力かげんも大切です。皮が破けないように、そーっとむいてゆきます。
節のところは固いので、テコの原理で、小刻みにクイックイッとはがします。
パカっときれいにはがせた瞬間が最高!
みんな上手にはがせました。裏は肌色です。
とれた皮は、放っておくとクルクル丸まった形に乾燥して固まってしまいます。
はがしたらすぐに重しをのせて、平らに積んでおきます。
木肌は白くてツルッツル、水分でしっとり濡れています。
ヒノキのいい香りがして、いつまでもスリスリと触っていたくなる触感。
黒いポチポチは切られた枝の節たち。芯がいっぱいつまっています。
幹の断面を見ると、幹の中心から芯が枝分かれしてゆくのがわかります。
枝も何かに使えそう。ちょっとおみやげを作ってみました。
短く切って皮をむき、ナイフで箸置きやキーホルダーを作ります。
お風呂に入れてもいい入浴剤になります。
おさるのキーホルダーはカフェの渋谷さん作。
とっても充実した3時間でした。木の皮をむくなんて、みなさんはじめてだったと思います。ふつうの工作とはちがって、手先だけではなく、香りや音を楽しみながら五感で作業する感じ、脳にとってもよい刺激をもらいました。
気づくと、取材に来られた雑誌社の方やカフェの店長さんも加わっていました。みなさん暑いなか、どうもありがとうございました。
むいた幹はこれから製材してカモの骨組みに、皮は乾燥させて屋根葺きの材料になります。明日はデッキの塗装もやります、お楽しみに。
camo-cafeのあるにしすがも創造舎の巣づくりプロジェクト。
7月16日からデッキ組みが始まりました。
飯能市で間伐したヒノキが運ばれてきました。丸太のままだと加工しずらいので、工場で2面だけ切り落としてもらいました。「たいこ落とし」というそうです。
左はヒノキの丸太。むいた皮(右上)で屋根を葺きます。右下はデッキ用の杉の間伐材、これは製材されたものを入手しました。
デッキの杉板の余分な粉をブラシではらい、防腐防虫材をローラーで塗装します
作る位置に材を置いてゆきます。短いのは下地の枕木。
下穴をあけてビスで打ち付けます。
ちょっとずつ組み上がってきました。
このような重い材料や電動工具を扱う作業は、棟梁の鎌上さんとボランティアの大人たちで作りました。学生さんたちも一から体験できることが楽しいようです。次はみんなが楽しみにしている皮むきのワークショップです。お楽しみに。
はじまりました!camo-cafeのあるにしすがも創造舎のこうえん計画。
にしすがもアート夏祭りにちなみ、8/4オープンにむけて制作進行中です。
まずは7月8日、材料の間伐材を山に取りに行きました。
行ったのは埼玉県飯能市。今回施工の親方をお願いしている森遊クラブの鎌上さんの、お知り合いの山持ちさんから、檜の間伐材を分けて頂けることになりました。
中に入ると、7〜8mの木が所狭しと生えています。身近に材料がこんないっぱいあったなんて。間伐をしないと森林を放置せざるをえなくなってしまうそう、勿体ない限りです。
まずは一本目、切り倒す方向を慎重に決めます。運び出すルートも重要だそう。
チェーンソウで根本に切り込みを入れます。
ロープをかけて、倒します。
切りたての木はみずみずしくってまるでタケノコのよう。皮をむくと、ジュワっと水分があふれます。ツルツルの木肌、さわり心地は最高!
真っ白はヒノキ材。これはカモの骨組みになります。
たくさんの皮は、カモの羽、屋根ふきの材料になります。
1日でやっと使う量の1/3がとれました。正直、こんなに手間がかかるものとは思いませんでした。間伐材が流通しないわけもわかります。
今回の巣ずくりプロジェクト、間伐材を安く譲っていただくことで材料費は少なくすんでいますが、実は切りに行ったり製材する手間がとってもかかっています。もっと安く簡単にできる方法もあるのに...とは思いますが、それでもやってみる価値は多いにあるのでしょう。またやってみたいね、これからも続けたいねというのが参加したみんなの感想です。
面白そう、やってみたい、できたら楽しそう、そんな多くの方の自発的な気持が集まって、みんなの場所ができあがってゆく。そうやってできた空間は、たくさんの人にいろいろな楽しみ方をされ、大切にされてずっとその場に生き続けてくれるんじゃないかと思います。ドカンと見た目がよいハコを作っておしまい..という建築ではなく、ずっとこれからも生き続ける命の種を、少しずつ少しずつ育んで行く、そんな建築をつくってゆけたらと思います。
ツルツルの檜くんたちは、これから製材されて西巣鴨に運ばれます。みんなの巣づくり、お楽しみに〜。
少々遅い報告ですが、
4月29日にIID世田谷ものづくり学校で行われたGREEN DAY 2009 というもよおしで、ヤギさんワークショップをやりました。参加者21名、これまでの参加者、合計34名、3.4 yagi がアフリカに贈られることになります。
どんどん増えるヤギの輪、これからも月イチ程度に開催します、是非ご参加ください〜
詳しくは ヤギさんワークショップ のブログをご覧下さい。
第2回は4/29みどりの日にIID世田谷ものづくり学校で開かれるGREEN DAYというイベントにて行います。
詳しくは..
また3/20にmother dictionaryスタジオにて行った第1回目のワークショップの報告もヤギさんワークショップHPにアップしましたのでご覧下さい。
『ヤギを作ってアフリカに贈ろう!』
SAVE MOTHER from AIDS
ヤギさんワークショップ
これまで財団法人ジョイセフの"SAVE MOTHER from AIDS"キャンペーンにいろいろ関わらせていただいたご縁から、このたび、 office mikiko では「ヤギさんワークショップ」というプロジェクトを始めることになりました。
プロジェクトの内容は、新聞紙のヤギの人形を作るワークショップを行い、その収益をジョイセフが行っている「ヤギさんプロジェクト」という募金に寄付します。20〜30人の参加者が集まると、この募金を通じてアフリカのHIV陽性のお友だちのお家にオス・メスのヤギが1匹ずつ贈られます。それを育てることで、彼らとその家族たちは、生活の糧を得られるというしくみです。
参加してくれたお友だちはかわいいヤギの人形を持ち帰り、そして、アフリカのお友だちには暮らしを支える本物のヤギが贈られる..。遠く離れたお友だちへプレゼントを贈る楽しさと幸せを感じながら、地球みんなが助けあって生きていく、そんな世界を描けたらと思います。
第一回めは3/20(金・祝)です。
詳しくはヤギさんプロジェクトHPまで。
にしすがも創造舎にオープンしたCamo Cafe、カフェの屋外のサインの「カモコーン」は、地域の親子を集めてワークショップを開いて作りました。工事用のコーンを白く塗装し、葉っぱのはんがでおしゃれをします。下塗りまでをこちらで用意し、白ペンキの本塗りからこどもたちが参加しました。
やってみたかったペンキを塗り!本物のハケを使うのが嬉いようです、まるで職人さんになった気分で、ものすごい集中力でみんな塗っています。
塗れたら、こんどは校庭に葉っぱを摘みにでかけます。お花もいっぱい割いています。いろんな形、いろんな大きさ、いろんなにおい...それぞれお気に入りを見つけてたようです。
ここからが本番。柔らかい葉っぱにローラーでペンキを塗るには技がいります。「ペンキをつけたら、ゆっくりもちあげて、しずかーにこすってください..」先生の説明を、みんなとても真剣に聞いています。
やっぱりローラーは大人気です。普段さわれない特別な道具って楽しいですよね。手がべったべったになりながらも、とても誇らしげにみんな仕事します。つきそいの親御さんも手伝いながら、みんな夢中で作ってくれました。
スタンプができたら、最後にコーンの頭に観葉植物のポットを埋込みます。これは、ガーデナーの小島理恵さんにご指導いただきました。これで完成!暑い中みんなとっても頑張りました。
全部で13個できあがりました。作った本人は、たくさんおいてある中からどれか自分のかすぐにわかるようです。「これオレの!」と、みんなとても誇らしげに教えてくれます。
こうしてCamo-cafeのしつらえは、たくさんの人が関わりながらできあがりました。オープン後も、ショップスタッフでアーティストの渋谷さんのコーディネートで、いろいろな備品をつくるワークショップをもよおしているそうです。お庭のグリグリプロジェクトで採れたお野菜も届いたようです。おいしそう!
ある日、カモカフェの内装のお手伝いをしてくれた学生さんにが、「あの作業に関わった全員が『楽しかった!』って思っていたはず!」と話してくれました。だからでしょうか、お母さんの手作りハンバーグがおいしいように、みんなが「楽しい!」と手をかけて作った空間というのは、とってもきもちいいオーラに満ちるんですね。施設の人たちは「幸福の部屋」と呼んでくれているみたいです。食べものも空間も同じなんだなーと思いました。
引き続き、office mikikoでもしつらえバージョンアップは進行中です。2月にはカーテンとお外の照明をリニューアルする予定です。みなさまお近くに寄られる際には、ぜひお立ち寄り下さい。くわしくは>> Camo Cafe blog
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この場所には2つのNPOが関わっています。一つはアートネットワーク・ジャパン、体育館で演劇の公演を行ったり、教室を若い演劇家に稽古場に貸し出したりしています。春には東京国際芸術祭が開かれ、海外の監督さんが来たりします。また体育館は稽古場や撮影に貸しているので、有名な俳優やタレントが校庭でイップクする姿をよく目にします。
もう一つは芸術家と子どもたちというNPO、子ども向けのアートワークショップを企画しています。校舎の教室で絵本ライブラリーを開き、赤ちゃんづれ向けのイベントを開いたり、校庭の一角に畑と石窯をつくり、地域の親子がどろんこになって耕して、できた野菜でピザを焼いて食べたりもしています。運動場は芝生がしかれていて、野球をしたり走り回ったりできます。
こんなふうにアート、芸能、地域、親子、畑、スポーツまでいろんな種類と年齢の人が集まる、いい感じの場所です。ただ門構えがだいぶ地味なのでマイナーなイメージが勿体ないところ。もっとお洒落に、多くの人に立ち寄ってもらえるようなカフェのデザインを..ということで依頼をいただきました。
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フタを明けてみると、普通に商業カフェを工事するにはだいぶ少ない予算。でも、なんとか素敵な空間を作りたいなあ..と頭をひねりました。おそらくお洒落のための新しい建材は何一つ買えないでしょう。できるのは、ペンキで古くなった壁や床を塗りなおすくらい。うーん、ペンキで何ができるかなあ...、と思いついたのが、図工の時間にやったインクやローラーで絵を描く実験のような遊び。いろんな方法があったなあと、本屋で図工の教材をあさりました。
シャボンにインクを混ぜてブクブク絵を描く、紙でレリーフを作って版画にするなど、いろいろなトンチお絵描きの方法があります。「そうだ、校庭のはっぱで壁に絵を描けば、材料費はかからないけれどこの場所にしかないものができて、素敵かも!」ということで、さっそく事務所で模型や実物大で試作品をつくり、あれこれ案を練りました。
工事は、古くなったガラスの張り替えなど、必要なところだけ工務店さんに入ってもらいました。壁や本棚などの家具は、舞台のあまりの合板を再利用しました。塗装はなかむらしゅうへいさんに入ってもらい、発色の出し方などマニアックなアドバイスをもらいつつ、倉庫に余っているペンキを安く入れてもらいました。実際、木材もペンキも捨てるのにお金がかかるご時世ですから、このように予算が少ないというのは、けっこう地球に良いことなのかも。手配はとっても大変ですが..すばらしきエコ!
まずは壁と天井を真っ白に塗ってはんがの下地ができあがりました。
作業には、美大生さんや社会活動に興味のある学生さんが参加してくれました。遠くははるばる福岡からの学生さんも、夏休みを利用して参加してくれました。まずは作業がはじまる前に、校庭にはっぱを摘みにゆきます。ローラーでペンキをつけたら、そっと壁に転写します。これを、何千枚もやって、緑の部屋いっぱいに、白いはっぱをスタンプします。
のつける量、おしつける強さ..やった人にしかわからないカンが芽生えるようです。こうやって、1週間くらいかけて、ペタペタと壁に絵をかく日が続きました。なんとなく、アバウトに、でも葉っぱが茂っている感じに配置するのは、けっこう難しいものです。
飛んでるカモの絵は、まずは紙で下絵を作って壁に貼ってから、あれこれ位置とかたちを調整してフィックスします。普段は模型でスタディをするので、原寸(1分の1)の大きさで考えるのはすごく面白いですが、体力的に大変です..。
そんなこんなで、みんなの手でつくった葉っぱはんがの部屋が、できあがりました! 参加してくれた学生のみなさん、関係者のみなさん、どうもありがとうございました。この部屋に入ると、みんな「わ〜」と声をあげます。あったかくて不思議な空間です。できあがりの写真はofficemikikoのHPに載っています。こちらからご覧下さい。
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1,2,3 photo (c) osamu kurihara
(これまでHPやコラムで書きためたものの、ご紹介..。)
2004年の夏休み、建築家の相澤久美さんと新宿のリビングデザインセンターOZONEにて、親子で楽しむスペースの展覧会を開きました。
折りたたみ式の段ボール遊具のユニットを組み合わせて、おおきなトンネルの遊び場を作りました。そのイベントにからめて行われたワークショップ。段ボールの箱に思い思いのペイントをして、オリジナル遊具を作ります。できた作品は近隣の代々木小公園「はるのおがわプレーパーク」(代々木公園の裏)に寄贈しました。
mother dictionary のコラムにも、展覧会リポートとワークショップリポートがあります。
またチルドレンズミュージアムの第一人者の目黒実さん、日本冒険遊び場協会の矢郷桂子さんをお招きしてのトークショーも行いました。
2004年8月28日おやこでたのしむOZONEのなつやすみ
ワークショップ・立体パズル迷路を作ろう!
主催:リビングデザインセンターOZONE
講師:遠藤幹子+相澤久美
協賛:ウィルライフ株式会社
(これまでHPやコラムで書きためたものの、ご紹介..。)
タイトルは 『みんなでお花になろう!』。 いらなくなったきれいな紙や布を使って、お花のかぶりものを作ります。お花をかぶったら写真撮影、プリントアウトして、お花のかたちに自分の顔写真を切り取ります。壁一面のおおきな木の枝の絵に、参加したこどもたちの「お花顔」写真がはられ、満開のニコニコの木ができあがりました。
2004年3月20・21日
ワークショップ・みんなでお花になろう!
主催・会場:wonder ship 環境エネルギー館
講師:相澤久美(life & shelter co.,)遠藤幹子(office mikiko)